騎手の技量が重視される海外競馬

鞭をたたく

海外競馬で勝つためには、騎手も重要です。日本国内の競馬でも言えることですが、競走馬の持ち味を最大限に引き出すためには、騎手としての技量が物を言います。

最も顕著に表れるのは、スローペースになった時です。平均ペース以上のレースでは馬の能力がより出やすいため、勝ち馬とそれ以外の馬とではより大きな着差がつきます。一方、スローペースになると、出走馬のほとんどが速い上がりタイムを繰り出せるため、着差は小さくなります。

このため、コース取りや仕掛けのタイミングが勝負の分かれ目となり、技量が低いと良い結果を残すのが難しくなります。海外では、イギリス出身で世界を股にかけて活躍しているライアン・ムーアと、ブラジル出身ながら香港を中心に活躍するジョアン・モレイラが双璧をなします。ライアン・ムーアは来日の頻度も多いため良く知られていますが、ジョアン・モレイラは日本ではムーアほどの知名度が無いため、日本で発売されるレースに騎乗している場合は狙い目です。

JRAに所属している騎手の中では、ミルコ・デムーロがやや抜きん出ています。積極的な騎乗が多いため、特に海外の競馬とマッチし、馬場を入念に視察する勝負への執念も海外の一流ジョッキーに負けていません。