国によって異なる海外競馬場の芝

横から走る2頭

日本の芝と海外の芝は、国によって大きく異なります。このため、海外という大きな括りでは無く、国ごとに判断することが大切です。

ヨーロッパの競馬場は高低差が激しいためタフで芝も重めですが、最もタフな競馬場はフランスのロンシャン競馬場です。凱旋門賞の行われる2400mのコースは、スタートからゴールまでの間に実に10mもの高低差があるため、未だヨーロッパ以外の調教馬が凱旋門賞を制覇したことがありません。走破タイムは遅いものの、コースの作りはタフで馬場も重いため、日本馬の適性とは真逆です。

日本やドバイ、アメリカは軽めで、高低差もさほど無いため時計が出やすくなっています。日本ダービーが開催される東京競馬場の2400mは、ゴールまでの高低差が約3m、中山でも約5mですから、ロンシャンに比べると高低差は少ないと言えます。

香港のシャティンはヨーロッパほどでは無いものの、日本やドバイに比べて重く時計が掛かりやすくなっていますが、高低差があまり無いためタフな競馬場とは言えません。このため、道悪適性のある日本馬が比較的好走する一方で、香港からの遠征馬は日本のG1レースで苦戦する傾向にあります。これらの傾向を意識するだけで、的中率と回収率をともに上昇させることが可能です。

海外の競馬精通者の情報はTwitterで入手

横から9番

海外競馬の馬券を購入する際には、情報入手ツールの一つとしてTwitterも活用すべきです。

特に日本馬が海外に遠征した場合、対戦したことの無い他馬との能力比較は困難です。仮に前哨戦に出走したとしても、馬場を考慮したうえでペースやタイムからレースレベルを推定するのは、現地の競馬場やコースに精通している人に頼らざるを得ません。

海外の重賞レースの結果は、インターネット上でも容易に知ることができる反面、個々の出走馬のパフォーマンスを分析し、しかも信頼のおけるサイトは日本にはそうありません。

しかし、重賞レースの各馬の走破タイムや通過タイム、上がりタイムから個々のパフォーマンスを導き出し、公開している海外のWebサイトが存在します。速報としてTwitter上にも公開しているため、数値を参考にすることで他馬との能力比較が可能となります。Twitter上では、このような外国の競馬研究者による分析内容や、レースに関するヒントが至る所に転がっているため、他の各種SNSツールやアプリケーションのほか、公式に提供されているAPI等と組み合わせることで、これらの情報を上手く拾い集めることができれば、より回収率を高めることができます。